災害から身を守るために③ 今からできる準備
災害は急に起きるものです。いざという時のために今から準備をしておくことで、あせったり困ったりすることを防ぐことができます。
- 家に危ないところがないか確かめましょう
家や家の周りで壊れそうなところがあれば直し、家具が倒れないように転倒防止の器具などで固定をし、物が落ちてこないように、高いところには置かないなどの対策をしましょう。 - ハザードマップ(被害予測地図)を確認しましょう
ハザードマップとは自然災害(地震・洪水・津波・高潮・火山噴火など)による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。国土交通省が運営している「ハザードマップポータルサイト(URL:https://disaportal.gsi.go.jp/)」や各自治体に情報が公開されていますので、自宅・職場・学校のある場所について確認をしておきましょう。 - 非常持ち出し品を準備しましょう
前回の「避難について」にも掲載しましたが、以下のようなものをすぐに持ち出せるようリュックサック(両手が空くので安全)に準備しておきましょう。
■貴重品(お金・印鑑・在留カード・パスポート・健康保険証など)
■非常用食品(飲料水・缶詰・乾パンなど)
■懐中電灯 ■携帯用ラジオ ■乾電池 ■衣料 ■常備薬・救急用品
■生活用品(ティッシュペーパー・トイレットペーパー・タオル・赤ちゃんがいる方は紙おむつ、粉ミルクなど - 家族と事前に話しておきましょう
災害が起きた時に家族と一緒にいないかもしれません。「どこへ避難するのか」「誰が何を持って避難するのか」「どこに集まるのか」「どうやって連絡をするのか」について相談し、決めておきましょう。 - ご近所づきあいをしましょう
緊急時の情報は日本語だけとなることがほとんどです。分からないことは教えてもらい、助けてもらうことが必要になるかもしれません。ご近所の方、大家さん、管理人さんなど普段から挨拶をするなどし、緊急時には助け合えるようにしましょう。また、地域などで行われる防災訓練にも参加しましょう。 - 緊急時の連絡先
- 救急車・消防車を呼ぶ 「119」に電話する
- 警察を呼ぶ「110」に電話する
- 自分の国の大使館の電話番号
自国の言葉で正確な情報を知ることができるので、事前に調べていつでもかけられるようにしておきましょう。 - 携帯電話会社の「災害用伝言板」
利用している携帯電話会社の「災害用伝言板サイト」に登録すると、災害時に文字メッセージを入力し、他の人が見ることができます。毎月1日や15日などに練習として使える日があるので、事前に試してみましょう。詳しくはご利用中の携帯電話会社で確認してください。
- ベトナム語で書かれた冊子
各自治体では独自に災害に関する冊子などを作成・公開しています。そのなかでベトナム語を含む、多言語で作られたものがありましたのでご紹介します。お住まいの地域のものでなくても参考になると思います(※地域に関する情報はお住まいの自治体で確認してください)。- かながわ国際交流財団「災害のときの便利ノート」
URL:http://www.kifjp.org/news_tabunka/1897 - 東京都生活文化局・外国人向け防災情報「ヘルプカード」
URL: http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/chiiki_tabunka/tabunka/tabunkasuishin/0000000144.html - 埼玉県「防災マニュアルブック(命を守る3つの自助編)」【多言語版】 URL:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0401/library-info/20190801itsumo.html
- 鳥取県国際交流財団「外国人のためのはじめての防災ハンドブック」
URL:http://www.torisakyu.or.jp/user/common/pdf/handbook2018.pdf
- かながわ国際交流財団「災害のときの便利ノート」
- 防災用語を覚えましょう
長く日本にお住いの方でも漢字で書かれた専門的な用語は、読むことも理解することも難しいと聞きます。上記の冊子でも一部紹介されていますが、どんな用語があり、どういったことなのか覚えておきましょう。
- 福島県国際交流協会「覚えておきたい災害に関する日本語」
URL:http://www.worldvillage.org/bousai/shizen_04.html
- 福島県国際交流協会「覚えておきたい災害に関する日本語」
災害はいつ起こるか分りません。自分の身を守るためにできることから、防災対策を始めて下さい。