ベトナムのお盆 【鬼月・ブラン祭(Vu Lan)】
昔から「お盆が過ぎると涼しくなる」といいますが、まだまだ暑い日が続いていますね。
そのお盆についてですが、日本は旧暦(旧盆)の7月15日、新暦(新盆)8月15日と地域によって時期が異なります。仏教徒の割合が多いベトナムにもお盆はあり、旧暦の7月15日に行われるそうです。そして旧暦7月は「鬼月」と言われています。先祖の霊と一緒に悪い霊(鬼?) も舞い戻り、自由に徘徊する月という意味だそうです。
日本のお盆は、お墓参りに行くのが一般的ですね。一方のベトナムも、日本と同様でお供え物として、お香・ロウソク・お菓子など準備します。それ以外にも鶏肉、豚肉、豆腐、落花生など準備するのですが、鬼へのお供え物でもあるのです。鬼が現世で悪さをしないように、という意味がこめられています。
ベトナムでのお盆「ブラン祭(Vu Lan)」の過ごし方は、お墓を訪れ祖先に感謝し、お寺では僧侶の読経やお香を焚くなどし、鎮魂の儀式が行われます。
鬼月の7月に「やるべきこと・やるべきではないこと」があるようなので、ご紹介します。
やるべきこと
- 菜食を心かける
- チャリティーに参加する
- お墓参りをする
- 殺生を控える
- 問題を起こさず、穏やかに楽しく過ごす
やるべきではないこと
- 枕元に風鈴を吊るす → 風鈴の音は幽霊を呼び寄せるため、人が寝ている時に鳴ると家に侵入されてしまいます。
- 夜間の外出や撮影
- お供え物を勝手に食べる、燃やす → 誰の許しもなく盗れば、災難に見舞われるとされています。
- 夜に洗濯物を干す → 幽霊が服に憑りついてしまいます。
- ご飯茶碗に箸を指す → お供え物だと勘違いした幽霊が食べにきます。
まだまだあるようですが、やってもやらなくても生活に支障はありません。ただベトナムでは大切な文化として受け継がれています。
今年の鬼月はどう過ごしましたか?