和傘の魅力
新年になり、お寺や神社などおめでたい場所で和傘を見たことはありませんか? そもそも和傘というのは、竹、木、糸といった天然素材と和紙を組み合わせた傘のことを言います。元は中国から伝わってきたもので、そこから日本に伝わり今の和傘の形になりました。日本では雨よけだけでなく「魔よけ」としても使われ、江戸時代では家紋を傘に描くことで身分や主従関係などがわかる証明としても使われていました。
生地が紙なため、雨には弱いのではないかと思われがちですが、雨によりノリが固まって丈夫になっていくため使えば使うほど物持ちの良い傘になります。
今では同じ和傘でも舞台に使われるものや、普段使いにできるようシンプルな作りに改良されたものなど多くの種類があります。
皆さんも、ぜひ和に関するものに触れて昔ながらの伝統を見てみてはいかがでしょうか。