猫をかぶる
「猫をかぶる」と聞いて、みなさんはどう感じますか? 猫のお面を頭にかぶる?とか、猫を頭の上に乗せるの?とか、、、
「猫をかぶる」とは、「本当の姿、本性を隠して、おとなしい人格として振る舞うこと。知っていながら知らないふりをすること」という意味の言葉です。
では、なぜ「猫」なのか?
猫は普段はとてもおとなしくてかわいらしくて、、、と思いきや、時として牙をむき威嚇や攻撃をしてくることもありますよね。そんな本性を隠しておとなしくしている猫のようだ、ということで「猫」。そして「かぶる」は「被る」という漢字を書きますが、隠れるように表面だけを覆っているという意味で「猫をかぶる」というようになった説があります。
そして、もうひとつ。
「猫」は動物のネコではなく、わらで編んだ敷物の「むしろ」を「ねこ」と呼んでいて、そのねこをかぶって「知っているのに知らないふりをしている」と例え、後から「猫」の漢字があてはめられた、という説もあるようです。
ちょっと悪いイメージの言葉にも聞こえますが、協調を重んじる日本ならではの表現なのかな?と思いました。