世界の「いただきます」と「ごちそうさま」
食事をするとき、みなさんはどんなあいさつをしますか?決まったあいさつはありますか? 日本では、食事の前に「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」と言います。食事の前後にあいさつをする文化は、日本だけではありませんが、その言葉や、込められている気持ちは国によってさまざまです。
例えば、韓国では、食事の前に「잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ)」と言うことがあります。「よく食べます」「おいしくいただきます」といった意味で、食事を用意してくれた人への感謝を表す言葉です。食事の後には「잘 먹었습니다(チャル モゴッスムニダ)」、「よく食べました」という意味で、こちらも食事への感謝を伝える表現です。日本の「いただきます」「ごちそうさま」と似ていますね。ベトナムでは、食事のときに「Mời(モイ)」という言葉を使って、相手に食事を勧める習慣があります。たとえば「Mời cơm(モイ・コム)」は、「どうぞ食べてください」「一緒に食事をしましょう」というような意味で使われます。家族で食事をするときには、年長者などに声をかけてから食べ始めることもあります。日本の「いただきます」とは意味が少し違いますが、食事の場で相手を尊重する気持ちが表れています。英語には、日本の「いただきます」と完全に同じ役割を持つ決まった言葉はありません。「Let’s eat!(さあ、食べましょう)」と言って食事を始めることもあります。また、家庭や宗教によっては、食事の前に神への感謝を込めて祈る「grace(グレイス)」をすることもあります。食事の前に祈る文化と、日本の「いただきます」は同じものではありませんが、食事をいただけることに感謝するという点では、共通するところがあります。
食事を勧める言葉を使ったり、食事の前にお祈りをしたり、特に決まった言葉がなかったり、国によってさまざまです。でも、そこには「一緒に食事を楽しむ」「食べ物や作ってくれた人に感謝する」といった思いが込められています。日本で食事をするときは、「いただきます」と「ごちそうさま」を使ってみてください。
