季節感を表現する言葉・2月
日本語には、季節ごとに変わる景色・温度・天気などの様子を表現する言葉がたくさんあります。外国語に翻訳することが難しい独特で繊細な言葉を、月ごとにご紹介したいと思います。
- 如月(きさらぎ)
旧暦(きゅうれき)で2月のこと。厳しい寒さに備え重ね着をする季節という意味の「衣更着(きさらぎ)」が語源という説があります。 - 凍解(いてどけ)
冬のあいだ凍っていた大地が、春になってとけてゆるむこと。 - 薄氷(うすらい)
冬が過ぎ水面に残る薄い氷。氷が薄くなることで春の訪れを知る。 - 春一番(はるいちばん)
春になって初めて吹く強い南風。 - 春時雨(はるしぐれ)
春に突然降ったり止んだりする不安定な雨。春のにわか雨。 - 春隣(はるどなり)
はるのとなり。春がもうすぐそこまで来ていること。 - 雪間草(ゆきまぐさ)
冬のあいだに積もった雪が、春のあたたかさでとけてところどころで土が現れ、そこに芽吹き始めた草。
まだまだ寒い2月ですが、次第に春になっていく様子が思い浮かぶ言葉が多いですね。