野生種の桜 1
日本の桜は大きく3つに分類されます。
- 野生種…自然のままに存在する、人工交配されていないもの。原種。
- 自然雑種…野生種が自然交配して生まれたもの。
- 栽培品種…人の手によって交配したもの。
野生種が日本に古くからある桜ということになりますが、その数は9品種。それプラス、研究者によって見解が分かれるものが2品種あるということで、今回はその中かから3品種をご紹介します。
ヤマザクラ(山桜)
日本の桜の中でも最も代表的な種類。主に東北地方南部より南に自生し、別名をシロヤマザクラともいいます。寿命が長く大きく育ちます。九州では3月中旬から下旬、東京では4月上旬から中旬に見頃となります。
オオヤマザクラ(大山桜)
沖縄と九州を除く地域に自生し、葉や花などヤマザクラより大きいことから命名されました。色がヤマザクラより濃いバラ色で、別名をベニヤマザクラ・エゾヤマザクラともいいます。標高の高いところで見られ、栃木県の日光では4月下旬から5月上旬が見頃となります。
オオシマザクラ(大島桜)
伊豆諸島と伊豆半島南部に自生する桜で、花の色は白いものが多いです。葉は塩漬けにして桜餅を包む皮として使われています。