県民キャラクター考
今回は、県民キャラクターについて考察します。
アニメ大国日本では、ものごとを説明するに当たり漫画画風(マンガ風)なキャラクターを、当地の地名、名勝地や産物を加味して創作し表現する場合が多々あり、今や日本文化の一翼を担っています。
先ずは、日本で一番有名で愛されているキャラは『クマモン』で、国外にも多くのファンがいるそうです。『クマモン』は九州の熊本県の公式キャラクターで、熊本県庁の専用個室で勤務する部長職の地方公務員で、国内外を飛び回り熊本県の広報活動を精力的に推進しています。クマモンの『クマ』は熊本の『熊』で動物の熊を基本にイメージを膨らませたデザインで、『モン』は熊本の方言で『~だよ』と表し直訳すると『くまだよ』という意味になるようです。熊本県内では市や産業界においても各々のキャラクターを創作してアピールしているようですが、『クマモン』がダントツで人気です。
次に紹介するのは奈良県の『せんとくん』です。命名の由来は、平城遷都1300年記念行事の一連としてイメージキャラクタとして創作されたようで、1300年前に平城京(奈良県)へ日本の首都が遷都(せんと/首都を移転)されたことを記念する事業を、当時の仏教を中心とした都市つくりの伝承を奈良県は推進しています。『せんとくん』はご当地キャラクターの先駆けで10年以上前に発表され、その表情は独特な不気味な表情と万人受けせずに不評な時期が続いたようです。『せんとくん』の頭の上に生えているのは鹿の角で、奈良公園に生息している鹿の角をイメージし、顔は仏像もしくは僧侶のお顔をキャラクター化した様です。『せんとくん』登場後、各他県が競って県のキャラクターを登場させましたが、よくよく見ると『せんとくん』も良いかなぁと、目が慣れてきたかも知れませんね。さてその次は群馬県の『ぐんまちゃん』の登場です。
『群馬』の『馬』をイメージ化したキャラクターで可愛く仕上がり、人気上位と予想します。2023年度の全国好感度ランキングで『群馬県』は47都道府県中の44位と、 毎回と低迷しており県民のプライドを傷つけていますが、『ぐんまちゃん』は精力的にメディアに露出し群馬県の広報役を担っています。群馬県の名物はフランスパンの焼き菓子『ラスク』が1位で、後に地産の「うどん」や「まんじゅう」が続きます。マスコットキャラ『ぐんまちゃん』の検討を祈ります。さて、最後は千葉県の「ふなっしー」です。不思議なことに彼は船橋市の『非公認』キャラクターで船橋市在住の方が個人で捜索し勝手に船橋市の広報を精力的に活動しています。
名前の由来は『ふなばし市』とその地の名産『梨(なし)』を足し算して『ふなっしー』と命名されたようです。彼はしゃべるキャラクターとして、メディアにはタレント同様に活発なアクションを伴い大活躍しています。船橋市が属する千葉県には正式な公認キャラクター『チーバ』君が存在しますが、『ふなっしー』君はその人気を遥かにしのぐ非公認キャラクターです。各々の県民が県のキャラクターを楽しんでいますが、そのキャラクターは通称『ゆるキャラ』緩いキャラクターとして、表現したり注意喚起したりして私たちの生活へ訴えかけます。