台風の呼び名
先ずは、ベトナムにて９月６日頃から猛威を振った台風１１号（日本名）により被災された方に深くお悔やみを申し上げます。 ９月１０日の報道によると台風１１号は猛烈な勢力でベトナム、中国及びフィリピンを襲い、ベトナムで５８人、中国とフィリピンを含めると８２人の犠牲者が確認され、大きな被害をもたらしているようです。特に被害が広がっているベトナムでは、9日に北部にて川にかかる橋が突然崩落し車やオートバイで通行していた人が巻き込まれ38人もの行方不明者が出ているようです。及び洪水、土砂崩れの影響等によりイノバイ空港国際空港を含む複数の空港が閉鎖されたようです。 在ベトナムの日本大使館は在留邦人向けに9月6日に注意喚起するに当たり台風11号（日本名）を『国際名：ヤギ、ベトナム名：3号』と併記しています。台風を表す国際的な名称は一般的に国際名と呼ばれており、１９９９年までは米国が『国際名（人名）』を命名していたようですが、２０００年からは日本を含むアジア圏にて於いては独自の委員会で、『140の台風の名前リスト』を作成し順繰り国際名としているようです。更に、各国ごとに呼び方に流儀があり、日本では台風番号方式、ベトナムでは『周辺のみで数える独自の番号方式』と『リスト方式』を併用しているそうです。台風は熱帯低気圧が存在する地区でその呼び名が異なります。『台風』は北西太平洋、南シナ海で発生し日本の分類で、『ハリケーン』は北大西洋、カリブ海、メキシコ湾で発生し、『サイクロン』はベンガル湾、北インド洋にて発生する熱帯低気圧を指します。台風の強さは最大風速によって、秒速３３ｍ～４４ｍは『強い台風』、秒速４４ｍ～５４ｍは『非常に強い台風』、５４ｍ以上は『猛烈な台風』と区分されます。この都度、ベトナムを襲った台風は常時秒速４２ｍ級の強風で工場や家屋の屋根を飛ばし、洪水や地滑りを引き起こし、８日の時点で１２７人が死亡し６４人が行方不明との報道もあり、過去３０年間で最大の災害をもたらす規模となってしまい、ベトナム政府は18省、401村へ向けて洪水及び地滑りの警報を出した模様です。９月１１日深夜の時点で死者は１７９人、行方不明者は１００名に達した模様で、深く哀悼の意を捧げます。
