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神奈川県のベトナム寺院



お盆に一息つこう

暑い、とにかく暑い、ここ数年特に暑い。おまけに宮崎県を中心に九州地方では震度6に達する大きな地震を伝えるニュースがTVの文字放送で流れ、予想される大地震警戒エリア【南海トラフ】の域内に今回の震源地が位置することから、神奈川県、山梨県内の電車は徐行運転をして大事をみています。そんな中、『盆休み』、夏休みへと突入し、多くの人々が交通機関で故郷へ帰り、墓参りをして祖先の供養を行います。また、祖先の霊もお盆の時期には各々の実家へ戻るそうで、『お盆』は、先祖と交流する大切な時期です。ベトナムも日本と同様に仏教国ですので、日本と同様のお盆という行事が存在すると想像しますが、如何でしょうか?
さて、前置きが長くなりましたが皆さんは『お盆休み(夏休み)』をどう過ごされますか? と云ってもベトナム語への翻訳を経て皆様のところへこの文章が届く頃には、夏休みは終了していると思いますが。神奈川県のほぼ中部、水源地の宮ケ瀬ダムの所在地、人口5万人規模の『愛川町』に、チュアベトナム(Chùa Việt Nam)のChùa,和訳で『ベトナム寺』が存在します。この寺は2012年頃にベトナム人僧侶のトゥエンさんが東南アジアの僧侶仲間と建立したそうです。現在の僧侶ジオイ・バオさんの説明いわく、宮ケ瀬ダムに連なる愛川の下流には『カンボジア文化センター』が存在し、周辺の相模原、伊勢原、海老名、伊勢原、更に愛川町在住のベトナム人が100名を超え在住ベトナム人が多いこと、及び川辺を取り巻く山々の景色が、それとなくベトナムの風景を連想することなどの理由により、愛川の地に建立されたそうです。週末には近隣のベトナム人が集い宗教的な集いと、ベトナムコミュニティの意識の確立に、大きな役割を果たし、時折、在日のベトナムの方が仏式の結婚式も上げているようです。愛川町の人口は凡そ40000人で12人に1人は外国籍で、その母国は50ヵ国に及び周辺の工業地帯への労働力供給源の一翼を担っています。今後は、外国籍の方々とより良く『共生』を図ることが愛川町の大きなテーマとなります。愛川町の『ベトナム寺』は、神奈川県中部在住の『インドシナ人』の『心のよりどころ』もしくは『コミュニティーの拠点』として、大きな機能を発揮されることを著者は望みます。当組合のベトナム人スタッフに尋ねたところ死者の魂と現生の人間が交流するお盆行事は日本と同様に8月中旬に行われる『大事な仏教行事』だそうです。皆さんが住む近所には梅や紫陽花、桜等の景観で有名な日本の仏教寺院が必ずありますので、是非、散策してみてくださいね。先般も述べた通り、ベトナムと日本は一見異質で異なる文化の国と映りますが、共に中国から伝来した『漢字と仏教』に大きな影響を受け、そのフィルターを通して眺めると互いに『なるほど』と感じる点があるように思えます。日本のこれからのテーマ『共生』に繋がる思考方法の切り口かも知れません。


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