「塩の入れすぎ」で体調不良?
調理実習で作ったピザに塩を入れすぎて体調不良が出たというニュースを、見た方も多いかと思います。毎日の料理に欠かせない調味料なので、とても衝撃を受けました。塩は「一度にたくさん摂る」ことで体に強い負担がかかることがあるのです。
塩の主成分であるナトリウムは、体内の水分バランスや神経の働きを保つ大切な成分ですが、短時間に大量に摂取すると血液中の塩分濃度が急激に上昇するため、強いのどの渇き、吐き気、頭痛、めまい、腹痛などの症状=「高ナトリウム血症」の危険があります。個人差はありますが一般に、体重1kgあたり約0.5~1g以上の食塩を一度に摂ると危険性が高まるとされています。体重50kgの人なら、25~50gがひとつの目安です。食塩大さじ1は約18gなので、大さじ1杯半~3杯弱を短時間で摂る計算になります。
身近な食品の塩分量を調べてみると、
- カップラーメン1杯 …… 約5~6g
- 梅干し1個 …… 約2g
- 食パン6枚切り1枚 …… 約0.8g
- ポテトチップス1袋(60g前後) …… 約0.5~1g
- しょうゆ大さじ1 …… 約2.6g
日本人の1日の食塩摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満とされているので、カップラーメン1杯だけでも1日の目標量の大半を占めることになります。一度の食事で急性中毒レベルに達することはまれですが、組み合わせ次第では、大量の食塩を摂取してしまうことは十分に起こりえます。塩は料理をおいしくする名脇役。だからこそ、「計量する」「味見をする」「濃い味に慣れすぎない」ことが大切です。身近な調味料だからこそ、改めて“適量”を意識したいです。
