日本各地の郷土料理:埼玉県②
各地域にある食材を使って作られた歴史のある料理を郷土料理(きょうどりょうり)と言い、その場所でしか食べられない珍しい料理や世界でも有名な料理などを紹介していきます。今回は「埼玉県(さいたま)」2回目のご紹介です。
いがまんじゅう
埼玉県の北のほうで昔から食べられている「いがまんじゅう」は、赤飯の上にまんじゅうをのせた、ちょっと変わった見た目のお菓子です。初めて見る人は「えっ、これってどうやって食べるの?」と驚くこともあるかもしれません。名前の「いが」は、栗のまわりのとげとげした「いがぐり」からきているといわれています。赤飯のもち米が、まんじゅうを包むように見えることが由来です。昔から赤飯はお祝いのときに食べられていて、まんじゅうもおめでたい日の食べものです。この二つを一緒にすることで、「とてもめでたいことがある日」をお祝いする気持ちがこめられているのです。中のあんこは、こしあんやつぶあんなど、お店や家庭によってちがいます。行田市や熊谷市では、今でも和菓子屋さんなどで作られていて、お祭りやひなまつりの時期によく見かけます。見た目はおもしろいけれど、食べるととてもやさしい味がする「いがまんじゅう」。気になった方はぜひ食べてみてください!
出典:農林水産省「うちの郷土料理」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_4_saitama.html
