涼を味わう
涼という漢字。りょう、もしくは「涼しい」と書いて、すずしい、と読みます。涼には「快い冷たさを感ずる」という意味がありますが、ますます暑くなってきたこの時期、日本には昔から「涼」を味わうための工夫があります。
今回はそんな「涼」を味わう(感じる)ための日本の伝統的な風習をご紹介します。
- “音”を味わう「風鈴」
風鈴(ふうりん)とは、家の軒先などに吊り下げる、金属やガラスでできた小さな鈴です。チリリーン、と優しく鳴る鈴の音に、不思議と涼しさを感じます。
- “目”で感じる「打ち水」
打ち水(うちみず)とは道や庭先に水をまくことで、表面温度を下げると同時に、その濡れているさまをみることで、目からも涼しさを感じることができます。
“風”を感じる「扇子」
扇子(せんす)はあおいで風をおこす道具のひとつ。風をうけることで涼しさを感じながら、ゆったりと落ち着いた気分にもなれます。
- “食”して感じる「流しそうめん」
そうめんとは小麦粉でできた、とても細い麺です。冷やして食べることが多いのですが、竹を縦半分に割ったものに水を流し、そしてそうめんを流していきます。流れているそうめんをいただくと、より一層涼しさを感じることができます。
暑い夏、エアコンや扇風機で直接温度を下げることも大事ですが、たまには別の形で涼しさを味わってみてはいかがでしょうか?