「たけのこ」のあれこれ
「たけのこ」は、日本の春の味覚の代表格。たけのこご飯、煮物、焼きたけのこ、チンジャオロースなどなど、考えてるとお腹が空いてきました。
たけのこはその名の通り、植物の「竹」の若芽のことですよね。地表から先っぽが出てきたところを掘り出します。日本では京都府の乙訓(おとくに)が名産地として有名ですが、市場には九州産のものが多く出回っています。タンパク質・食物繊維・カリウムなど栄養たっぷりの食材ですが、収穫してから時間がたつごとにえぐみが増してしまうので、購入したらなるべくはやく食べたほうがよいと言われています。スーパーなどで新鮮なものを選ぶには、
- 産毛がきれいに揃っている
- 皮につやがある
- 切り口がみずみずしい
ということをポイントにチェックするとよいそうです。
昔話でおにぎりなどが木の皮のようなものに包まれているのを見たことはありませんか? あの皮、実はたけのこの皮なんです。たけのこの皮には防腐効果の高いサリチル酸という成分が含まれているうえに、通風性があるのに水を通しにくいという特性から、おにぎりなどの食べ物を包んでいました。他にも草履や縄などにも使われていたそうです。