食のバイプレーヤー(脇役)
香味野菜(薬味)
英語だと、香味野菜はflavored vegetablesと訳すようですね。
辛味、酸味、香辛料として、各国の料理に『味のアクセント』を与え人々の食欲を増進させます。熱い地域ですとピリッとした『辛味』が大事な役割を担いますね! 代表的な使用例ですと麺料理やスープ類を食す際に使用する『薬味』を考えます。ベトナムで麺というと『フォー』が代表格で注文するとレモンもしくはライムが添えられてくるそうです。卓には輪切りの唐辛子の酢漬け、コショー、ナンプラー、チリソース等が並び各自が『味変』を楽しみ、時にはザラメ砂糖も置いてあり、砂糖は味を円やかにする役目があるようです。更にパクチーを加えるとエスニック度が増すのですが、日本人には苦手な方が多い傾向があるようです。その点、日本の食堂の食卓に置かれている薬味はシンプルで、『日本蕎麦屋さん』ですと赤唐辛子のパウダーだけの場合が多く、注文時に香味野菜として『刻み長ネギ』や『ワサビ』が添えられてきます。『中華そば屋さん』の食卓にはコショー、酢、ラー油、おろしニンニクや刻みショウガなどが置かれています。日本での香味野菜の代表格は何といっても『刻み長ネギ』で日本そばにも中華そばにも同様に使用され、水にさらして香味を半減させたり、そのままの香味で使用されたり店によってまちまちです。大根やニンジンも摺り下ろして『香味』として『そばつゆ』に加えることもあります。あっ、もう一つ忘れていました『山椒(サンショウ)』を、日本での代表例は『うなぎの焼き物』にかける粉山椒ですが、中華料理では山椒の風味や香味を幅広く活かしています。ベトナム料理でも『山椒』は香味として広く活用されているようです。日本では『さんしょうはこつぶでぴりりとからい』ということわざがあり、『体は小さくても気性や才能が鋭く優れていて侮れない人』を例えており、正に山椒の香味としての役割を表していますね。我々日本人にとって『ベトナムの香味』を容易に体感するには『ベトナムカレー』を試すのが容易と考えます。『カレー粉、唐辛子、ショウガ、ニンニク、こしょう、シナモン、山椒』を駆使し肉とともにココナツで煮込み、サツマイモを具材に加えた甘口のカレーで、日本人の方もファンが多いようです。
著者的には日本のカレーライスが世界一の旨さと考えているのですが。先ずは早い時期にベトナムレストランでベトナムカレーを試して投稿のネタにしたいと目論見ます。