正しい水分補給2・注意点
前回、水分補給のタイミングについてお届けしましたが、今回は注意点についてです。
1.1日に必要な水分量
厚生労働省によると、体重60kgの成人男性の場合、1日あたりに必要な水分量は2.5リットルで、食事から摂取できる水分と体内で作られる水分を除いた、1.2リットルが飲み水として必要とのこと。年齢・体格・体温・気温などにより違いはありますが、1日1.2リットルを目標にこまめに補給しましょう。
2.汗が多いときは塩分も一緒に補給
激しいスポーツや特に暑い日など、短い時間で汗をたくさんかいたときは、水分と一緒に塩分の補給も必要です。塩分が不足している状態で水ばかりを飲んでしまうと体内の塩分濃度が低下して危険ですので、そんなときはスポーツドリンクや、塩分補給を目的としたタブレットや飴、梅干しなどを摂取するようにしましょう。
3.のどが渇いた時ではなく渇く前に飲む
のどが渇いたと感じた時にはすでに脱水症状になっていることもあります。日ごろからこまめに飲むように心がけてください。
4.水分補給適した飲み物
いちばん適しているのは「常温の水」です。アルコールは利尿茶作用があり、逆に水分が失われてしまうので×。コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインにも利尿作用がありますし、ジュースや炭酸飲料など糖分が多く含まれているものもとりすぎには注意が必要です。
5.一度に大量には飲まない
一度に大量に水分をとると「水中毒」を引き起こす可能性があります。体内での処理がおいつかなくなり、「頭痛」「おうと」「むくみ」にくわえて、ひどくなると「意識障害」が起きることもあります。
エアコンのきいた涼しい室内でも脱水になることがあります。季節や場所に関係なく、毎日こまめに水分補給をするようにしてくださいね。