夏のことわざ
以前春のことわざについてご紹介しましたが、今回は夏のことわざをご紹介します。
【飛んで火にいる夏の虫】・・・とんでひにいるなつのむし
自ら進んで危険や災難に進んで飛び込んでいくこと。明るさにつられた夏の虫は、焼け死んでしまうにもかかわらず、火の中へ飛び込んでいきます。
【夏歌うものは冬泣く】・・・なつうたうものはふゆなく
働ける時に働いておかないと、あとで暮らしに困るというたとえ。夏に歌など歌って遊び暮らしている者は、冬になって蓄えがなく飢えや寒さに泣く羽目になるという意味があります。イソップ物語で「ありとキリギリス」を思い浮かべますね。
【夕立は馬の背をわける】・・・ ゆうだちはうまのせをわける
夕立は、馬の背中の片方を濡らすが、もう片方は濡らさないと言われるほど局地的に降る一時的なにわか雨のこと。馬の背を分けるという言葉で、夏特有の空模様を表したことわざです。
ことわざは、教訓や生活の知恵など短い言葉で教えてくれます。今ではなじみがない単語や読み方などもあり、日本語の勉強になりそうですね。