11月13日は何の日?
11月13日は【うるしの日】です。
平安時代に、第55代文徳天皇(もんとくてんのう)の第一皇子惟喬親王(これたかしんのう)が京都の法輪寺(ほうりんじ)を参詣(さんけい)した際に、うるしの製法や漆器(しっき)の製法など虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から伝授されたという伝承があり、その日付が11月13日だったことにちなんで、日本漆工協会(にほんしっこうきょうかい)により記念日に制定されました。また記念日制定以前から11月13日は漆関係の祭日(うるしかんけいのさいじつ)となっており、地域によっては漆職人に酒やお菓子などを振る舞い労(ろう)をねぎらうなどの習慣が現在も残っているようです。
うるし・漆器(しっき)
漆(うるし)とは日本・中国、東南アジアにある落葉高木のことです。漆の樹液は日本では縄文時代から塗料や接着剤として活用されてきました。仏具・仏像の装飾などにも使用され、現在も毎日使うお椀や、お祝い事の際に使用する重箱(じゅうばこ)などにも使用されています。漆器を作るには4つの工程に分かれており、それぞれ専門の職人が手掛けています。いずれの行程も長い時間をかける必要があります。日本三大漆器と称されるのは
- 【山中漆器(やまなかしっき)】
- 【会津漆器(あいづしっき)】
- 【紀州漆器(きしゅうしっき)】
というものがありそれぞれ、異なった見た目の漆器になります。日用品が多く作られているのは【川連漆器(かわつらしっき)】といい、こちらは漆だけでなく別の物も使用しているので、安価になっています。
いかがでしたでしょうか?本日は日本の代表する工芸品「漆器」についてご紹介しました。長い歴史がありながら、現在も一般にも広く使用されているものになりますので、お出かけの際に食器を見る機会などありましたら、一度手に取ってみてください。