ノロウイルスに注意
ノロウイルスによる集団食中毒のニュースをよく見るようになりました。ノロウイルスは急性胃腸炎を起こすウイルスで、主に冬場(11月頃~2月頃)に感染者が増えます。感染者の手指や汚染された食品などを介して感染し、約24時間から48時間で腹痛・下痢・吐き気・おう吐・微熱などの症状が出ます。感染力がとても強いので集団感染を起こしやすく、乳幼児・高齢者・免疫力が低下している人は重篤化することもあることあるので、注意が必要です。
ノロウイルスの予防法
ノロウイルスには治療に効果的な薬やワクチンがないため、予防対策が大切です。
1.しっかり手洗い
調理の前後・食事の前・トイレのあとは、石けんを使ってしっかりと洗い、水で十分に流します。アルコール消毒液は手洗いのかわりにはなりません。使用する場合は手洗いのあとにしてください。
2.しっかり加熱、しっかり除菌
二枚貝などノロウイルス汚染のおそれがある食材は、しっかり加熱(中心部が85℃~90℃で90秒以上)します。調理器具は使用後すぐに洗っていつでも清潔に。熱湯消毒(85℃以上で1分以上)も効果的です。
3.二次感染を防ぐ
身近な人が感染した場合、その人の便やおう吐物からの二次感染を防がなければなりません。おう吐物などを処理する場合は使い捨てのエプロン・マスク・手袋を着用してから、ペーパータオルなどで静かに拭き取ったあと、消毒などを十分に行います。
下痢やおう吐などノロウイルスと思われる症状がある場合は、無理をして仕事などには行かずに早めに医療機関で受診してください。あなたがノロウイルスに感染していたら、あなたを介してだれかが感染してしまうかもしれません。十分注意してください。