本文へ
技能実習生向けポータルサイト
ロゴ トップページにリンクします

「箸」と「匙」 食事のマナー



かつて、著者はシンガポールを中心としたASEAN諸国(マレーシア、タイ、インドネシア)及び東アジア(韓国、台湾、中国)を担当し、多くのビジネス相手と飲食を共にしましたが、飲食するにも、各々の国の文化や作法(の違いに戸惑ったり驚いたりしたものです。「飲酒」に於いては顕著で中国圏では「カンパイ」、韓国では「コンペイ」と、先ずは目を合わせて酒杯を交わし互いに飲み干すのが礼儀だったり、ウイスキーを水割りで飲むのは粋ではないとされ、ストレートで飲まされたりで、お酒では何度も泣かされました。特に昭和の時代に「韓国と台湾」を担当する者は「語学力より酒豪」が抜擢されたものです。酒席での「カンパイ/コンペイ」攻撃で飲み崩れてしまうことは、昭和の時代、日常でした。
さて、テーマを「食事の作法」に転じましょう。例のごとく「箸」の起源は中国で、アジア諸国へ伝播しました。当然、日本においても箸文化の一端として、日常の食事は箸を用いて口にするのですが、他の箸を用いる諸国と比較して「日本の食事作法」は決定的に大きく異なる点に気付きます。それは、食器に口を触れて直接スープを飲む行為で、他の諸国の作法では考えられない『行儀の悪い』行為となります。日本人の典型的な食事の風景として、左手に味噌汁の「お椀(器)」を持ち、右手に持つ「箸」で具材を取り口へ運び、味噌汁を「お椀」に口を直接触れて飲む姿を思い浮かべるのですが。。 諸国においてはスープ(汁)を飲むにあたり器は持たず、テーブルに置いたまま「匙(スプーン)」を介して口へ運ぶのが作法とされ、匙(スプーン)と箸は対をなし一組として卓に揃えます。
箸/匙(スプーン)作法は主に中国圏及び韓国、ベトナムのスタイルと著者の実体験から捉えています。次に、「スプーン/フォーク作法」に関して述べます。筆者の実体験からシンガポール、マレーシア、インドネシアにての作法で、平皿に盛られたライスと料理を左手に持つフォークで、具材を右手で持つスプーンへ寄せて口へ運び、スープはスプーンでよそって飲むスタイルで、東南アジアでは標準的な作法と考えます。 秋葉原のインドネシア料理屋さんでの光景です、隣席のインドネシア青年が「右手」で起用に皿の上のナマズフライ料理を口へ、いかにも旨そうに口へ運んでいました。
自分に馴染んだ作法で異国の食堂で自国の料理を楽しむのは究極なのでしょうね。


Language

2025年6月
« 5月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

人気の投稿とページ

アーカイブ