ランタン祭り あちらこちら
ルーツはベトナム？
著者の住む東京郊外に隣接する多摩市では、１０月７日～１３日まで開催される『多摩市ランタンフェスティバル』の時期がまもなくやってきます。今年で６度目の祭事のようです。昨今、周辺で『ランタン』という単語をよく耳にしますが、ここ数年、特に夏祭りの時期に『ランタンフェスタ』として多くの日本人がその幻影に魅せられているようです。さて、そのランタン祭りは東南アジアの各地でも催されており、どうも、そのルーツはベトナム中部の古都『ホイアン』のようです。国際的な貿易港として栄えていた１６世紀ころ、中国や日本と交易を通じた商人の往来による文化の交流に乗りランタンは上陸し、満月の夜に灯す習慣としてホイアンに根付いたようです。仏教徒にとって『満月』は特別な夜でランタンを灯し精霊へ敬意を表したようです。古都ホイアンでは、毎月（旧暦）の満月の夜にはランタンを灯し幻想的な古都の街中を演出し観光要素の一翼を担っています。ランタンには紐に吊るす種類と宙を舞うフライランタンがあるようです。日本に於いては、ランタンはお盆の雰囲気を幻想的に醸し出す灯として定着しつつあると著者は捉えています。
