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春の風には名前がある?



春になると、空気がやわらぎ、風の感じも少し変わってきます。冬の風は冷たく鋭い印象がありますが、春の風はどこかやさしく、やわらかな雰囲気を感じるものです。日本ではそんな春の風に、日本ではいくつもの名前がつけられてきました。

まずは、「春一番」。これは立春から春分のあいだに、その年はじめて吹く南寄りの強い風のことを指します。ニュースや天気予報でもよく耳にする言葉ですが、もともとは江戸時代に長崎県の漁師が春先に吹く強い南風を「春一(はるいち)」と呼んでいたことに由来するそうです。 次に「東風(こち)」。これは春に東から吹くやわらかな風のことを指し、梅の香りを運ぶなど春の訪れを象徴する言葉として、古くから和歌や俳句にもよく使われています。 そして「花風(はなかぜ)」。桜が盛りの頃に吹く風で、桜の花を散らす風でもあります。 その他にもたくさんの名前があり、その多くは農業や漁業など自然の中で働く人々が名付けたそうです。春の風に名前があるなら、もちろん夏・秋・冬の風にも名前があります。それについてはまた次の機会に。

春の空の下で、ふと吹いてくるやわらかな風。その風がどんな名前を持っているのか、少しだけ想像してみるのも春の楽しみ方のひとつかもしれません。


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