春分の日
3月21日は春分の日です。この日は、昼と夜の長さが同じになります。
海外では平日扱いだそうですが、日本では祝日扱いです。
ではなぜ、日本では春分の日が休みの日になるほど大切にされるのか、ご存知ですか?
実は仏教に由来するものですが、なかでも日本独自の文化です。
春分の日の前後3日間を含めた合計7日間は「春彼岸」とされ、これらの初日は「彼岸入り」、最終日は「彼岸のあけ」といいます。
また挟まれた真ん中の春分の日は、「お中日」と呼ばれます。
そもそも「彼岸」とは仏教の言葉で、「煩悩と迷いの世界である『此岸(しがん)』にある者が、修行をすることで悟りの世界である『彼岸』へ到達することが出来る」という意味があります。
また冒頭で触れたように、昼と夜の長さが同じになることから「あの世とこの世が近づく」といった言い伝えもあります。
では、その期間に何をするのかというと、主に先祖を敬うことをします。
例えば仏壇の掃除や、お墓参りなどです。習慣としてはお盆に近いですね。
また、牡丹餅(ぼたもち)や故人の好物だったものを食べて過ごしたりします。
最後に、内閣府が発表している「国民の祝日について」によると、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。
日本には昔から、先祖供養とともに自然に感謝する習慣もありました。
ですから、春分の日は日本だからこそ大切にされ、今も伝わる文化があるのですね。