日本各地の郷土料理：鹿児島県②
各地域にある食材を使って作られた歴史のある料理を郷土料理（きょうどりょうり）と言い、その場所でしか食べられない珍しい料理や世界でも有名な料理などを紹介していきます。
今回は「鹿児島県（かごしま）」2回目のご紹介です。
鶏飯（けいはん）
鹿児島県の奄美（あまみ）地方で生まれた郷土料理で、見た目はお茶漬けに似ていますが、具材や味わいはとても特別です。
白いごはんの上に細かくほぐした鶏肉、錦糸卵、しいたけの煮物、たくあん、ねぎなどをのせます。そして、最後に鶏ガラでとった温かいスープを上からかけていただきます。
あっさりとした味わいながらも、鶏のうま味がしっかりと感じられる一品です。
鶏飯は、江戸時代に役人をもてなす料理として作られたのが始まりと言われています。
そのため「おもてなしの料理」として特別な意味を持ってきました。今では家庭料理や観光地の名物として、多くの人に愛されています。
さらっと食べられるので、暑い南国の気候にもぴったり。旅行で奄美や鹿児島を訪れたら、ぜひ一度味わってみたい郷土料理です。
