野生種の桜 2
野生種の桜①に続きまして、今回も4種の桜をご紹介します。
エドヒガン(江戸彼岸)
本州、四国、九州の山地に自生。『「ひがんざくら」と「ひかんさくら」』でもご紹介しましたが、春のお彼岸(3月21日頃)に咲き、東京(江戸)方面で多く栽培されていたことからこう呼ばれるようになりました。花の色は白から薄ピンク。東京では3月下旬に見頃となります。
カスミザクラ(霞桜)
北海道から四国の山地に自生。ヤマザクラより白味が強い花が満開になると、霞がかかったように見えることからこう呼ばれています。東京では4月中~下旬が見頃となります。
タカネザクラ(高嶺桜)
中部地方から北の地域に自生。桜の中で最も標高のところに生えるといわれています。日本で最も遅く咲く桜としても知られていて、タカネザクラの画像はありませんが、低地では5月上旬、高山帯では6月頃に花を咲かせます。
チョウジザクラ(丁字桜)
岩手県から南の本州太平洋側と熊本県に自生。花を横から見ると「T」に似ているところから「丁字」と名付けられてと言われていて、ちょっと地味ですがユニークな形の花を咲かせます。開花の時期は3月~4月です。