「おなかがすく」と「おなかがへる」
日本の童謡に「おなかのへるうた」という歌があります。こんな歌詞です。
どうして おなかが へるのかな
けんかを すると へるのかな
なかよし してても へるもんな
かあちゃん かあちゃん
おなかと せなかが くっつくぞ
子どものおなかがへっている可愛らしい様子が目に浮かぶユニークな歌です。
この歌の歌詞では「おなかがへる(減る)」と歌われていますが、同じように空腹状態を伝えるときに「おなかがすく(空く)」と言うこともあります。それぞれの漢字の意味は
- すく(空く)…物の間があく。
中のものがまばらに(少なく)なる。「電車が空く」など
ひまになる。「手が空く」など - へる(減る)…数、量、程度が少なくなる。「人口が減る」など
どちらかというとわたしは「おなかがすいた~」と言っている多いような気がするのですが、「おなか」を「はら」という場合は「はらへった~」と言います。同じことを言っているのに組み合わせが変わるのは面白いですね。「おなか」は「はら」よりも丁寧な言い方なので、会話で使うのなら「おなかがすきましたね」とか「おなかはすいていませんか?」と「おなか」のほうを使ったほうがいいですね。