過電流による事故を防ぐ
「過電流(かでんりゅう)」とは、電気の使いすぎで電気配線やコンセントの許容電流を超えて電気が流れることです。コンセントや延長コードは許容電流(定格容量)が決まっています。一般の家庭用電源の電圧は100V(ボルト)で1箇所のコンセントへ流せる電流は「15A(アンペア)」です。例えば消費電力が1,000W(ワット)の電子レンジは、「W=A×V」の計算式から電流が10A。もし15Aのコンセントにこの電子レンジと、600Wのトースターをつないで同時に使うと、電流の合計は16Aとなるのでコンセントの許容電流が超えてしまい、この状態が続くと発熱して発火するおそれがあります。また、延長コードなどを使って「たこ足配線」になっている方も多いかと思いますが、延長コード自体も1500Wまで、1000Wまでなど上限の違いがあるので、つなげている機器の消費電力の合計がそれを超えていないか、確認する必要があります。許容電流を超えないように、使用するコンセントを別にしたり同時に使わないようにするなどの工夫をして、過電流による事故が起きないようにしてください。
参考までに、一般的な家電の消費電力を目安として掲載します。あくまでも目安ですので、実際の数値は製品や取扱説明書で確認してください。
- 電子レンジ 1300W
- 電気炊飯器 1300W
- ドライヤー 1000W
- トースター 1000W
- 掃除機 1000W
- エアコン 750~1000W
- 電気ポット 800W
- 洗濯機 400W
- 冷蔵庫 200~300W
- 液晶テレビ 50W